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心を静める

 ヨーガの根本教典である『ヨーガスートラ』は、紀元前2世紀にパタンジャリによって著わされたと言われています。
 ここには「これからヨーガの解説をする」という宣言に始まり、「「ヨーガとは個人意識(心のはたらき)を止滅することである」と定義しています。
 心理、生理、哲学、倫理など、多方面から人間にアプローチするヨーガが、「個人意識(心のはたらき)を止滅することである」という一事に狙いを集約していることに感心します。たしかに、自己の向上を志して修行するとき、心のはたらきを止滅して静めないことには、何事も成し遂げることはできないと思います。

 養根塾は、調身・調息・調心のうちの調息に特化して、自己を調えていくことを目指していますが、やはり心のはたらきの止滅、つまり心を静めることが基盤になります。
 白隠禅師が内観の法を説いた「夜船閑話(やせんかんな)」の序は「月高くして城影尽く」と、古人の句で結んでいます。「高く澄んだ心になると、影は消えてしまう」ということで、ヨーガの定義と同様なことを言っています。

 「意馬心猿」という言葉があるように、心というものは、暴れ馬やいたずら猿のように落ち着かないのが特性のようです。
 この心を静めることこそ、修行の原点であることを肝に銘じて、丹田呼吸に励みたいものです。

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根っこの心

  寒差の中にも春の気配が日増しに色濃くなってきましたね。
  今週も、養根塾ブログをお読みくださいますようお願いいたします。
  
  ドイツの詩人でユーモア作家でもあった、ヨハン・ペーター・ヘーベル(1760~1826)は、次のように言っています。

  我々は草木である・・・そのことを我々が認めようと認めまいと、そんなことにかかわらず・・・天空に花を咲かせ実を結びうるためには、根をもって土中から生い立たねばならない草木である。

  苦労の多い生涯を送ったと言われるヘーベ ルの目は、暗い土の中にあって、 人の目につかない根っこにそそがれています。土の中から懸命に養分を吸い上げている草木の姿を、自分の人生にかぶせているのでしょう。

  土中の草木の根は、私たちの丹田にあたります。いのちの根源を支えるそのはたらきは、目には見えません。この地道ないのちの営みを支える根のはたらきが腹にあるという信念をもって、藤田霊斎師は調和道丹田呼吸法を創始しました。
  この深い道を、根っこの心をもって伝 承していきたいと思っております。

いのちの知恵

 オットー・ワ―バーグ(1883~1970)は、ドイツの生理学者で、1931年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。その受賞となった研究は、癌細胞が発生する原因は、嫌気性のものであるということでした。
 要するに、体の細胞が長い時間低い酸素の下に置かれると、呼吸障害を起こして変性ないしは壊死となり、癌細胞となるといったものです。深い呼吸をする事により体の中の細胞に酸素を十分にいきわたらせる事が、病気知らずでエネルギッシュな人生を送るための最も重要な要素である、ということで、呼吸の効用の基本的な見解を示しています。

 現代人は、呼吸が浅いと言われます。それはおそらく、、歩くことを初め運動量が少なくなっているからだと思います。
 また、交通機関や通信機関の発達で万事においてスピード化されて、いつも何かに追い立てられているようでゆとりがなく、便利な反面あわただしく、ストレスの多い生活をするようななったことも、その原因だと考えられます。
 

腹は生命の知恵を蔵す

 腹には生命を維持するための知恵があります。
 腹の中にある腸は、身体の中でも最も発生的に古参の存在です。アメーバーが、偽足を伸ばして動き回り、危険物と認めると方向を変え、食べるものと認めるとそちらに向かう。腸にはそういう原始的な生命活動の感覚を色濃く残しています。こういった生命の知恵を腹は持っているのです。
 この原始的生命感覚を呼び戻すには、呼吸を工夫することが有効です。呼吸は生命を保つための最も端的な活動だからです。わけても、腹を意識した丹田呼吸は、生命感覚を高めてくれます。

 2月18日(火)の養根塾は、都合によりお休みさせていただきます。 

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宇宙との対話

 一息一息に心を込めた呼吸を何度何度も繰り返していると、宇宙と対話をしているような感じがしてきます。
 宇宙は、 「いのちの息をあげよう」と言って息を吹き込んでくれます。
 私は天を仰いで、「いただきます」と、感謝の心でその域を身体いっぱいに吸い込みます。
 つづいて私は会釈をしながら 「ありがとうございます」と感謝して、息を吐き出します。
 これを繰り返していると、この一呼吸が深い祈りになってきます。
 私はこれを、「呼吸の祈り化」と言っています。

 呼吸を通して私と宇宙がひとつにつながってくるのです。
 宇宙につながると、みぞおちのあたりの力が抜けて柔らかくなってきて、気持ちが落ち着いてきます。 
 さらに、丹田(下腹部)に力がこもってきて、元気が出てきます。
 こういう呼吸を一日10回だけでもやってみてください。
 
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プロフィール

鈴木光彌

Author:鈴木光彌
1943年(昭和18)東京都葛飾区水元に生まれる
法政大学法学部卒
在学中は応援団に所属し、副団長を務めていたが、今も、人々に生きる勇気と喜びを鼓吹する応援団を任じている。、
昭和55年、公益社団法人調和道協会に入会し、丹田呼吸法を学ぶ
以来研鑚を重ね、現在養根塾を主宰して活動中
著書:「丹田湧気法入門」柏樹社(共著)、「丹田を創る呼吸法」BABジャパン、「丹田を創って『腹の人』になる」小学館、「藤田霊斎 丹田呼吸法」佼成出版社

【養根塾】
◇会場: 高輪アンナ会館
東京都港区高輪2-1-13
都営浅草線 泉岳寺駅A2口徒歩5分
◇日時:毎週火 1:00~3:00PM
◇会費:1000円/1回
自由ヶ丘教室 第2・4金 10:30AM
若葉教室 毎週金 6:00PMも併設
お問合せ 090-5405-4763 鈴木
Eメール
mitsuya@wf7.so-net.ne.jp

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