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間接の努力

 先日NHKテレビで、引退を表明したイチロー選手の特集番組を放送していました。
 シアトルにあるイチロー選手の自宅の玄関のドアが開くと、いきなりそこはトレーニングルームでした。そこには、見たこともないトレーニングマシンが所狭しと並べてありました。彼はそこで毎日トレーニングを続けてきたということです。

 試合中のイチロー選手は、一時も気を抜かずイマのプレーに集中します。それは、時折テレビが放送する大リーグの試合の映像から目にするところです。
 こうした試合中の努力を、幸田露伴は「直接の努力」と言っています。それに対して、試合外の毎日のマシンでのトレーニングは、「間接の努力」です。
 言い換えますと、「直接の努力」とは当面の努力であり、「間接の努力」とは準備の努力です。
 二つのうち「間接の努力」が大切なのだと露伴は言います。とかく努力しても成果が上がらず無駄骨に終わるのは、「間接の努力」が足りないからだと言うのです。
 たいかに、事態がに直面しないと、私たちはつい準備の努力は後回しにしてしまうものです。

 本欄で取り上げている丹田呼吸法は、地道に人生の土台を築いていく「間接の努力」そのものの行為です。日ごろからじっくりと、心を込め、あせらず急がず続けていくことが大切です。

 努力論と言えば、フィギュアスケートの羽生結弦選手の次の言葉も、「間接の努力」を語る名言です。
 「努力はウソをつく。でも無駄にはならない」
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プロフィール

鈴木光彌

Author:鈴木光彌
1943年(昭和18)東京都葛飾区水元に生まれる
法政大学法学部卒
在学中は応援団に所属し、副団長を務めていたが、今も、人々に生きる勇気と喜びを鼓吹する応援団を任じている。、
昭和55年、公益社団法人調和道協会に入会し、丹田呼吸法を学ぶ
以来研鑚を重ね、現在養根塾を主宰して活動中
著書:「丹田湧気法入門」柏樹社(共著)、「丹田を創る呼吸法」BABジャパン、「丹田を創って『腹の人』になる」小学館、「藤田霊斎 丹田呼吸法」佼成出版社

【養根塾】
◇会場: 高輪アンナ会館
東京都港区高輪2-1-13
都営浅草線 泉岳寺駅A2口徒歩5分
◇日時:毎週火 1:00~3:00PM
◇会費:1000円/1回
自由ヶ丘教室 第2・4金 10:30AM
若葉教室 毎週金 6:00PMも併設
お問合せ 090-5405-4763 鈴木
Eメール
mitsuya@wf7.so-net.ne.jp

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