肩、胸、背はヤナギのように
平安時代末期に即位した後白河天皇は、伝統的な和歌よりも、今様というはやり歌を好んでいました。クラッシックよりもポップス好みといったところです。その趣味が高じて、今様の歌謡集である『梁塵秘抄(りようじんひしよう)』を編纂しました。
その『梁塵秘抄』の中には、「肩・胸・背は柏楊(はくよう)の如く」という言葉が見えています。肩や胸や背中の上半身は、ヤナギのように柔らかくなるように力を抜きましょう、ということです。
現代でも、物事の上達の秘訣としてリラックスが説かれていますが、800年以上も前に時の天皇が芸事の上達の秘訣として、上半身のリラックスに言及していたことは興味深いことですね。
上半身がリラックスすると、宇宙空間に伸び広がっていく感じがします。すると、下半身の中心である丹田(腰腹)は中心に向かって集約する感じになります。これを老子は、「虚心実腹」と言い、今では「上虚下実」と言われています。
上虚下実を体得するのには、何といっても丹田呼吸法を実修することがはやみちです。そのことを、『梁塵秘抄』に加えることができればいいなあと考えています。
その『梁塵秘抄』の中には、「肩・胸・背は柏楊(はくよう)の如く」という言葉が見えています。肩や胸や背中の上半身は、ヤナギのように柔らかくなるように力を抜きましょう、ということです。
現代でも、物事の上達の秘訣としてリラックスが説かれていますが、800年以上も前に時の天皇が芸事の上達の秘訣として、上半身のリラックスに言及していたことは興味深いことですね。
上半身がリラックスすると、宇宙空間に伸び広がっていく感じがします。すると、下半身の中心である丹田(腰腹)は中心に向かって集約する感じになります。これを老子は、「虚心実腹」と言い、今では「上虚下実」と言われています。
上虚下実を体得するのには、何といっても丹田呼吸法を実修することがはやみちです。そのことを、『梁塵秘抄』に加えることができればいいなあと考えています。
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