童心にして不動心
地球環境の汚染について早くから警鐘を鳴らしてきた、レイチェル・カーソンというアメリカの海洋生物学者に、『センス・オブ・ワンダー』という著書も話題を呼びました。驚く感性という意味でしょうか。
確かに、活き活きとした人生を送るためには、大自然の中に生かされていることの不思議さ、神秘性に驚くセンスが必要だと思います。
国木田独歩の『牛肉と馬鈴薯(ばれいしよ)』という小説に「不思議なる宇宙を驚きたい」というセリフが出てきます。とにかく驚きたいというのが、この人物の最大の願いなのだというのです。
八木重吉という詩人に、
おさない日は
水が もの云ふ日
木が そだてば
そだつひびきが
きこゆる日
という詩があります。
水を見ても、木を見ても、幼い日は不思議に感じたものでした。そういう感性は次第に薄れしまうのです。そして一方で、不退転の強靭な精神力を持ち、現実の問題に立ち向かう強い力も必要です。この繊細な感性と強い心を併せ持つことを、「童心にして不動心」という言葉にしました。
童心と不動心、この両極を統合するのは、丹田呼吸によって上虚下実の体勢を作ることです。子供のような無邪気さ、しなやかさを上虚によって、そして大人のしたたかさを下実によって実現するのです。
確かに、活き活きとした人生を送るためには、大自然の中に生かされていることの不思議さ、神秘性に驚くセンスが必要だと思います。
国木田独歩の『牛肉と馬鈴薯(ばれいしよ)』という小説に「不思議なる宇宙を驚きたい」というセリフが出てきます。とにかく驚きたいというのが、この人物の最大の願いなのだというのです。
八木重吉という詩人に、
おさない日は
水が もの云ふ日
木が そだてば
そだつひびきが
きこゆる日
という詩があります。
水を見ても、木を見ても、幼い日は不思議に感じたものでした。そういう感性は次第に薄れしまうのです。そして一方で、不退転の強靭な精神力を持ち、現実の問題に立ち向かう強い力も必要です。この繊細な感性と強い心を併せ持つことを、「童心にして不動心」という言葉にしました。
童心と不動心、この両極を統合するのは、丹田呼吸によって上虚下実の体勢を作ることです。子供のような無邪気さ、しなやかさを上虚によって、そして大人のしたたかさを下実によって実現するのです。
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