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一を貫く道

  俳聖松尾芭蕉は、『笈の小文』で、「西行の和歌における、宗祇の連歌における、雪舟の絵における、利休が茶における、その貫道するものは一なり」と言っています。
 和歌・連歌・絵画・茶の湯など、分野は違うけれども、その貫く道は一つであるということです。もちろん芭蕉自身も、俳句に於いて同じ一つの道を貫いているという自負があったことでしょう。

 すべてを貫く一つの道とは何でしょうか? 剣術はもとより、絵画、彫金、書など「諸芸諸能の道」に通じていた宮本武蔵にとって、一つの道を貫くものは、剣の理ということになります。武蔵は師につくことなく、自ら究めた剣の理によって、絵を描き、彫刻をし、書を書き、いずれの道でも一流の作を残しました。

 今の時代に、剣の道を究めようというのは万人向きとはいえません。剣よりも、誰もが近づける一を貫く道は、呼吸を調えることです。誰もが日常行っている呼吸を調えて、呼吸を丹田呼吸にまで高めることこそが、「心技体」をバランスよく発達させる最良の方策であると思います。
 この一を貫く道を、「養根の道」として私たちは求め続けているのです。
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鈴木光彌

Author:鈴木光彌
1943年(昭和18)東京都葛飾区水元に生まれる
法政大学法学部卒
在学中は応援団に所属し、副団長を務めていたが、今も、人々に生きる勇気と喜びを鼓吹する応援団を任じている。、
昭和55年、公益社団法人調和道協会に入会し、丹田呼吸法を学ぶ
以来研鑚を重ね、現在養根塾を主宰して活動中
著書:「丹田湧気法入門」柏樹社(共著)、「丹田を創る呼吸法」BABジャパン、「丹田を創って『腹の人』になる」小学館、「藤田霊斎 丹田呼吸法」佼成出版社

【養根塾】
◇会場: 高輪アンナ会館
東京都港区高輪2-1-13
都営浅草線 泉岳寺駅A2口徒歩5分
◇日時:毎週火 1:00~3:00PM
◇会費:1000円/1回
自由ヶ丘教室 第2・4金 10:30AM
若葉教室 毎週金 6:00PMも併設
お問合せ 090-5405-4763 鈴木
Eメール
mitsuya@wf7.so-net.ne.jp

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