微笑の徳
松居桃樓(まついとうる)著、『禅の源流をたずねて(柏樹社)』は、『天台小止観』を意訳した本です。悟りとは交感神経と副交感神経のバランスがとれていて、ニコニコと微笑んだ状態になることであると書いてあります。そして、修行の目的は、「微笑めなくなる種をまかないこと」、そして、「微笑みの芽を育てること」であるというのです。
微笑みは、一切肯定、受容、好意、赦し、そして愛の端的な表れです。釈尊が一枝の花を大勢の弟子たちに示した時、ただ一人ニッコリと微笑んだ迦葉にその法を伝えたと言われています。迦葉の微笑みは、釈尊の全てを理解していることを如実に表していたのです。
このように、ニコニコと微笑んでいるときに不安はありません。こういう状態のとき人は幸福を感じます。反対に、心を動揺させる感情とは、怒り、敵意、恐怖、不安、後悔、焦燥、怨恨、嫉妬、悲嘆、絶望といったものです。このような感情が心を支配しているとき、とてもニコニコなどしていられません。擬態語で表せば、カッカ、ムカムカ、ビクビク、クヨクヨ、イライラ、キリキリ、ジリジリ、メソメソ、ションボリという状態に心を占領されていることが不快な心であり、それは微笑みに象徴される平安な心の対極にあるものです。
微笑みは、一切肯定、受容、好意、赦し、そして愛の端的な表れです。釈尊が一枝の花を大勢の弟子たちに示した時、ただ一人ニッコリと微笑んだ迦葉にその法を伝えたと言われています。迦葉の微笑みは、釈尊の全てを理解していることを如実に表していたのです。
このように、ニコニコと微笑んでいるときに不安はありません。こういう状態のとき人は幸福を感じます。反対に、心を動揺させる感情とは、怒り、敵意、恐怖、不安、後悔、焦燥、怨恨、嫉妬、悲嘆、絶望といったものです。このような感情が心を支配しているとき、とてもニコニコなどしていられません。擬態語で表せば、カッカ、ムカムカ、ビクビク、クヨクヨ、イライラ、キリキリ、ジリジリ、メソメソ、ションボリという状態に心を占領されていることが不快な心であり、それは微笑みに象徴される平安な心の対極にあるものです。
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