胸中洒落の人

 江戸時代の儒学者、山崎闇斎(1619〈元和元〉年~1682〈天和2〉年)に、「有感」という漢詩があります。仮名混じりの読み下しにして掲げてみます。

  「有 感」
 坐(そぞ)ろに憶(おも)う天公世塵(てんこうせじん)を洗うかと
 雨過ぎて四望(しぼう)更に清新
 光風霽月(こうふうせいげつ)今猶(なお)在(あ)り
 唯(ただ)欠く胸中洒落(きようちゆうしやらく)の人


 「気持のよい夕立だ。天が世の中の塵を洗い流してくれたように思える。その雨が降りやんで、どこを見ても清々しい眺めだ。光風霽月のような高潔な人は今でもいるけれども、この雨上がりのような、胸にわだかまりを持たない、スッキリと力の抜けた胸中洒落の人はなかなかいないものだ」
 このように山崎闇斎は述懐しています。中国の黄庭堅(1045~1105)、またの名を黄山谷とも呼ばれる宋代の詩人も、「胸懐(きようかい)洒落なること光風霽月の如し」と言っています。闇斎はこの詩から引用したのかも知れません。
 洒落とは、「物事に頓着せず、さっぱりとしてわだかまりのないこと」と、広辞苑には書いてあります。
 「胸中洒落の人」は、養根塾が目指す上虚下実の人に通じる人間像です。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

鈴木光彌

Author:鈴木光彌
1943年(昭和18)東京都葛飾区水元に生まれる
法政大学法学部卒
在学中は応援団に所属し、副団長を務める
今も、人々に生きる勇気と喜びを鼓吹する応援団を任じている
昭和55年、公益社団法人調和道協会に入会し、丹田呼吸法を学ぶ
以来研鑚を重ね、現在養根塾を主宰して活動中
著書:「丹田湧気法入門」柏樹社(共著)、「丹田を創る呼吸法」BABジャパン、「丹田を創って『腹の人』になる」小学館、「藤田霊斎 丹田呼吸法」佼成出版社

【養根塾】
◇会場: 高輪アンナ会館
東京都港区高輪2-1-13
都営浅草線 泉岳寺駅A2口徒歩5分
◇日時:毎週火 1:00~3:00PM
◇会費:1000円/1回
自由ヶ丘教室 第2・4金 10:30AM
若葉教室 毎週金 6:00PMも併設
お問合せ 090-5405-4763 鈴木
Eメール
mitsuya@wf7.so-net.ne.jp

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR