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呼吸は界面活性剤

 水と油は互いになじまずに分離してしまう性質を持っています。酢とオイルを混ぜたサラダドレッシングが分離してしまうのはその一例です。
 このドレッシングに卵の黄身を混ぜると、酢とオイルが融け合ってマヨネーズになります。 卵の黄身が界面活性剤のはたらきをするからです。

 瞑想をするとき、身体と心を統一することが必要です。「体ここに在れども心ここに在らず」では、雑念や妄想にさいなまれて瞑想になりません。しかし、雑念や妄想は取り除こうと決心しても思うようにいきません。そう思うほど雑念妄想はからみついてきます。

 身体と心を統一させるための界面活性剤は呼吸です。ひと息ひと息に心を傾けていると、身心が統一してきて瞑想が深まります。
 坐禅の実践に当たって、「調身・調息・調心」ということを教えられます。調身と調心の間に調息があるところに、呼吸のはたらきが表わされています。呼吸には、身体と心を結ぶ界面活性剤としてのはたらきがあるからです。
 
 釈尊も、坐禅のために呼吸が大切であることを説いています。それは「大安般守意経」という経典にまとめられています。
 坐禅や瞑想に限らず呼吸を調えることは、あらゆる面でのパフォーマンスを向上させる力を持っています。呼吸には、身体と心の間を取り持つだけでなく、自分と環境を融合させる、界面活性剤としてのはたらきがあるからです。
 
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鈴木光彌

Author:鈴木光彌
1943年(昭和18)東京都葛飾区水元に生まれる
法政大学法学部卒
在学中は応援団に所属し、副団長を務めていたが、今も、人々に生きる勇気と喜びを鼓吹する応援団を任じている。、
昭和55年、公益社団法人調和道協会に入会し、丹田呼吸法を学ぶ
以来研鑚を重ね、現在養根塾を主宰して活動中
著書:「丹田湧気法入門」柏樹社(共著)、「丹田を創る呼吸法」BABジャパン、「丹田を創って『腹の人』になる」小学館、「藤田霊斎 丹田呼吸法」佼成出版社

【養根塾】
◇会場: 高輪アンナ会館
東京都港区高輪2-1-13
都営浅草線 泉岳寺駅A2口徒歩5分
◇日時:毎週火 1:00~3:00PM
◇会費:1000円/1回
自由ヶ丘教室 第2・4金 10:30AM
若葉教室 毎週金 6:00PMも併設
お問合せ 090-5405-4763 鈴木
Eメール
mitsuya@wf7.so-net.ne.jp

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