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浩然の気を養う

 6月1日から3日間、北海道洞爺湖に行ってきました。
 まだ新緑の森には、ウグイス、カッコウ、ハルゼミなどが鳴きかわしていました。そんな環境から紺碧の洞爺湖を見下ろすと、孟子の言う「浩然の気を養う」とはこのことかと思いました。
 それは 『孟子(公孫丑上篇)』にあります。

 我れ善くわが浩然(こうぜん)の気を養う。あえて問う。何をか浩然の気と謂(い)う。曰く、言い難き。其(そ)の気たるや、至大至剛(しだいしごう)。直をもって養いて害するなければ、則ち天地の間に塞(ふさ)がる。     

 弟子の公孫丑に、「修行のために何をしたらよいのでしょうか?」と問われた孟子は、「私は浩然の気を養う」と答えました。
 すると公孫丑は、「では浩然の気とは何ですか?」と問うと、「それは言葉では言い難い。限りなく広大で限りなく強靭なものである。正直な心を養って執着することが無ければ、天地いっぱいに広がるものだ。」と答えました。
  『孟子』は、中国の儒学者孟子(紀元前372?~紀元前289)の言葉をまとめた書物です。儒教を「孔孟の教え」と言うように、孔子に次ぐ儒教の重要な人物が孟子です。孔子が聖人と言われ、孟子は亜聖(あせい)と呼ばれています。

 ところで、わざわざ郊外に出かけなくても浩然の気を養う方法があります。それは丹田呼吸法を一心に実修することです。常に生命エネルギーを供給して下さる宇宙に向かって感謝の呼気をするならば、だれでも天地の間に塞がる「浩然の気」を実感することが出来るのです。
 
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鈴木光彌

Author:鈴木光彌
1943年(昭和18)東京都葛飾区水元に生まれる
法政大学法学部卒
在学中は応援団に所属し、副団長を務めていたが、今も、人々に生きる勇気と喜びを鼓吹する応援団を任じている。、
昭和55年、公益社団法人調和道協会に入会し、丹田呼吸法を学ぶ
以来研鑚を重ね、現在養根塾を主宰して活動中
著書:「丹田湧気法入門」柏樹社(共著)、「丹田を創る呼吸法」BABジャパン、「丹田を創って『腹の人』になる」小学館、「藤田霊斎 丹田呼吸法」佼成出版社

【養根塾】
◇会場: 高輪アンナ会館
東京都港区高輪2-1-13
都営浅草線 泉岳寺駅A2口徒歩5分
◇日時:毎週火 1:00~3:00PM
◇会費:1000円/1回
自由ヶ丘教室 第2・4金 10:30AM
若葉教室 毎週金 6:00PMも併設
お問合せ 090-5405-4763 鈴木
Eメール
mitsuya@wf7.so-net.ne.jp

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