息を以てけがれを祓う
神道の代表的な祝詞(のりと)に、「大祓おおはらえ)の詞(ことば」があります。
息吹戸(いぶきど)に坐(ま)す息吹戸主という神、根の国・底の国に息吹放ちてむ。斯(か)く息吹放ちてば、根の国・底の国に坐(いま)す速流離姫(はやさすらひめ)という神、持ち流離(さすら)い失いてむ。
日常の中でいつの間にかためてしまう罪や穢(けが)れを祓い清めるための祝詞です。多くの神社で六月と十二月に行われる大祓の神事で唱えられる有名な祝詞です。冒頭の文はその一部で、その意味は次の通りです。
息を吹く所にいらっしゃる息吹戸主という神様が、地下にある死後の世界を、息を吹いて吹き飛ばすでしょう。こうして息で吹き飛ばせば、その地下の国にいらっしゃる速さすら姫という神様がさすらって出てきて、その罪穢れがなくなってしまいます。
息吹戸主という神様は、その息吹によって、罪や穢れを吹き払う力を持っています。まさに呼吸の神様と言えます。
ここで興味深いことは、呼吸が罪や穢れを祓い清める力を持ったものとして、昔の人が考えていたことです。その古人の直感は、呼吸に心を込めた丹田呼吸法を実修して見ると実感できます。実修が終ったあとのあの清々しさは、諸々のけがれが吹き飛ばされた感じがします。
息吹戸(いぶきど)に坐(ま)す息吹戸主という神、根の国・底の国に息吹放ちてむ。斯(か)く息吹放ちてば、根の国・底の国に坐(いま)す速流離姫(はやさすらひめ)という神、持ち流離(さすら)い失いてむ。
日常の中でいつの間にかためてしまう罪や穢(けが)れを祓い清めるための祝詞です。多くの神社で六月と十二月に行われる大祓の神事で唱えられる有名な祝詞です。冒頭の文はその一部で、その意味は次の通りです。
息を吹く所にいらっしゃる息吹戸主という神様が、地下にある死後の世界を、息を吹いて吹き飛ばすでしょう。こうして息で吹き飛ばせば、その地下の国にいらっしゃる速さすら姫という神様がさすらって出てきて、その罪穢れがなくなってしまいます。
息吹戸主という神様は、その息吹によって、罪や穢れを吹き払う力を持っています。まさに呼吸の神様と言えます。
ここで興味深いことは、呼吸が罪や穢れを祓い清める力を持ったものとして、昔の人が考えていたことです。その古人の直感は、呼吸に心を込めた丹田呼吸法を実修して見ると実感できます。実修が終ったあとのあの清々しさは、諸々のけがれが吹き飛ばされた感じがします。
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