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沖正弘師の丹田論

 「丹田に力のはいっていない状況では、上半身に力がはいるために、交感神経ばかりが興奮して、アドレナリンが全身をかけめぐり、このために血液の酸性度が増加します。この現象は人類病といってよいほどに現代の人々のほとんどが見舞われています。」 沖  正 弘(大正10〈1921〉~昭和60〈1985〉)

 日本ではなじみの薄かったヨガ(ヨーガ)という言葉を広めたのは、昭和35年に発刊された沖正弘著『人間を改造するヨガ・行法と哲学』という本でした。高校生だった私も、新聞広告を見て早速買って読んだものでした。
 禅や陰陽哲学などと融合させ、現代的に解釈した、いわゆる沖ヨガは、逝去後35年経った今も多くの信奉者を有しています。それは、東洋の多くの道に通じる丹田の重要さが説得力をもって説かれていルからだと思います。
 冒頭の言葉は、「丹田に力のはいっていない状況では、上半身に力がはいるために」と、上虚下実の重要さを逆の方向から説いています。
 上体を支える役割を持つ丹田がしっかりしていないと、上半身は支えがないので安心して力を抜くことができず、無用な緊張から解放されません。無用な緊張は臨戦態勢にあるということで、アドレナリンが無駄に全身をかけめぐることになるのです。
 現代病のほとんどが、この過緊張からくるものであり、それは丹田に力を入れることで解消されると沖師は説いているのです。
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鈴木光彌

Author:鈴木光彌
1943年(昭和18)東京都葛飾区水元に生まれる
法政大学法学部卒
在学中は応援団に所属し、副団長を務めていたが、今も、人々に生きる勇気と喜びを鼓吹する応援団を任じている。、
昭和55年、公益社団法人調和道協会に入会し、丹田呼吸法を学ぶ
以来研鑚を重ね、現在養根塾を主宰して活動中
著書:「丹田湧気法入門」柏樹社(共著)、「丹田を創る呼吸法」BABジャパン、「丹田を創って『腹の人』になる」小学館、「藤田霊斎 丹田呼吸法」佼成出版社

【養根塾】
◇会場: 高輪アンナ会館
東京都港区高輪2-1-13
都営浅草線 泉岳寺駅A2口徒歩5分
◇日時:毎週火 1:00~3:00PM
◇会費:1000円/1回
自由ヶ丘教室 第2・4金 10:30AM
若葉教室 毎週金 6:00PMも併設
お問合せ 090-5405-4763 鈴木
Eメール
mitsuya@wf7.so-net.ne.jp

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