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肥田春充の養根の教え

 斉藤孝明治大学教授は、日本の武道、芸道等の伝統文化は腰と腹に基づいていると述べています。
 武道や芸道に限らず、日常生活のすべてにおいて、腰と腹に重心を置くのが日本の文化であると言えます。この欄でたびたび取り上げる、調和道丹田呼吸法の創始者、藤田霊斎は、斎藤教授の言う腰・腹文化の代表的人物です。
 今回は、藤田霊斎とほぼ同時代に、腰・腹文化を唱道した肥田春充(1883〈明治16〉~1956〈昭和31〉)を取り上げることにいたします。
 この肥田春充(ひだはるみち)に、「上体は清明空虚 腰腹は充実強固」との言葉があります(『実験簡易強健術』明治44年)。
 「上体は清明空虚」とは、肩や胸、背は、清く明るいイメージに保って、胸郭は、つかえのないカラリとした状態であれ、ということです。藤田霊斎の言う「上虚」です。
 そして「腰腹は充実強固」ということで、これは「下実」ですね。丹田は、腰と腹の両面から考えなくてはならないのです。
 腰と腹がしっかりしていることは、そのまま精神面の強さにも通じるのです。まさに養根の修養ということです。
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プロフィール

鈴木光彌

Author:鈴木光彌
1943年(昭和18)東京都葛飾区水元に生まれる
法政大学法学部卒
在学中は応援団に所属し、副団長を務めていたが、今も、人々に生きる勇気と喜びを鼓吹する応援団を任じている。、
昭和55年、公益社団法人調和道協会に入会し、丹田呼吸法を学ぶ
以来研鑚を重ね、現在養根塾を主宰して活動中
著書:「丹田湧気法入門」柏樹社(共著)、「丹田を創る呼吸法」BABジャパン、「丹田を創って『腹の人』になる」小学館、「藤田霊斎 丹田呼吸法」佼成出版社

【養根塾】
◇会場: 高輪アンナ会館
東京都港区高輪2-1-13
都営浅草線 泉岳寺駅A2口徒歩5分
◇日時:毎週火 1:00~3:00PM
◇会費:1000円/1回
自由ヶ丘教室 第2・4金 10:30AM
若葉教室 毎週金 6:00PMも併設
お問合せ 090-5405-4763 鈴木
Eメール
mitsuya@wf7.so-net.ne.jp

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