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今こそ肚を練る時

 気息(いきあい)を臍下に充実(みた)しむれば、よく百病を除 くということ、 実 (まこと)にその 験(しるし) あり。 
                                                              平野元良『養生訣』

 平野元良(1790〈寛政2〉~1867〈慶応3〉)は、江戸時代末期に名医と謳われた人です。
 彼の著した『養生訣(ようじょうけつ)』は、丹田呼吸法や健康法などについて書かれた、当時のベス トセラーです。
 平野元良の丹田呼吸法は、 東嶺、 寺田宗有、白井亨を通した白隠禅師 直系に当たります。 また医師でありながら剣術にお いても、かなりの名人であったよ うです。 元良の直接の師白井亨は、丹田呼吸法 の習練により、 独自の剣の道に達した人です。
 冒頭の文は、 丹田呼吸法の効能を、 平野元良 が述べたものです。 みぞおち部分を緩め丹田を充実させる(腹圧をかける)呼吸んすなわち丹田呼吸は、 「気息を臍下に充実」さ せることに外なりません。 それによって、 様々 な病気が治ることが、自分の体験からも断言で きると言っているのです。
 
 新型コロナ・ウイルス騒動で、とかく鬱屈しがちな昨今ですが、こんな時こそ、平野元良の「気息を臍下丹田に充たす丹田呼吸で、「肚」を練ることが必要です。
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鈴木光彌

Author:鈴木光彌
1943年(昭和18)東京都葛飾区水元に生まれる
法政大学法学部卒
在学中は応援団に所属し、副団長を務めていたが、今も、人々に生きる勇気と喜びを鼓吹する応援団を任じている。、
昭和55年、公益社団法人調和道協会に入会し、丹田呼吸法を学ぶ
以来研鑚を重ね、現在養根塾を主宰して活動中
著書:「丹田湧気法入門」柏樹社(共著)、「丹田を創る呼吸法」BABジャパン、「丹田を創って『腹の人』になる」小学館、「藤田霊斎 丹田呼吸法」佼成出版社

【養根塾】
◇会場: 高輪アンナ会館
東京都港区高輪2-1-13
都営浅草線 泉岳寺駅A2口徒歩5分
◇日時:毎週火 1:00~3:00PM
◇会費:1000円/1回
自由ヶ丘教室 第2・4金 10:30AM
若葉教室 毎週金 6:00PMも併設
お問合せ 090-5405-4763 鈴木
Eメール
mitsuya@wf7.so-net.ne.jp

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