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天台小止観の呼吸法

 天台宗の開祖、天台智顗(ちぎ)の弟子である浄弁(じょうべん)の記した 『天台小止観』に、次の言葉があります。
 もしこれ(呼吸)を調えんと欲さば、まさに三法に依るべし。一には下に著(つ)けて心を安んぜよ。二には身体を寛放(かんぽう)せよ。三には気が毛孔にあまねく出入し、通洞(つうどう)して障礙(しようげ)することなしと思え。         
 
 わかりやすく書き直してみます。
一、心を身体の下部に沈める。
二、身体をリラックスする。
三、気が全身の毛穴からスムーズに出入りしているようにイメージする。
 一、の「下に著けて」とは、身体の下部、すなわち臍下丹田に心を置くように、ということです。
 二、の「寛放」とはリラックスするということです。ちぢこまっている身体を、のびのびとひろげて解放している感じが伝わってきます。身体をただ緩めるだけでなく、伸び広がる感覚がつたわってきます。大切だと思います。
 三、は、全身呼吸のすすめです。肺と気管だけでなく、皮膚感覚も盛んにして、全身で呼吸をしているイメージを持つことです。荘子の言う「真人の息は踵を以てす」というものがこれです。
 息が毛穴をスムーズに出入りして、どこにもひっかかることのないようにすることが、呼吸の大切なポイントです
 
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プロフィール

鈴木光彌

Author:鈴木光彌
1943年(昭和18)東京都葛飾区水元に生まれる
法政大学法学部卒
在学中は応援団に所属し、副団長を務めていたが、今も、人々に生きる勇気と喜びを鼓吹する応援団を任じている。、
昭和55年、公益社団法人調和道協会に入会し、丹田呼吸法を学ぶ
以来研鑚を重ね、現在養根塾を主宰して活動中
著書:「丹田湧気法入門」柏樹社(共著)、「丹田を創る呼吸法」BABジャパン、「丹田を創って『腹の人』になる」小学館、「藤田霊斎 丹田呼吸法」佼成出版社

【養根塾】
◇会場: 高輪アンナ会館
東京都港区高輪2-1-13
都営浅草線 泉岳寺駅A2口徒歩5分
◇日時:毎週火 1:00~3:00PM
◇会費:1000円/1回
自由ヶ丘教室 第2・4金 10:30AM
若葉教室 毎週金 6:00PMも併設
お問合せ 090-5405-4763 鈴木
Eメール
mitsuya@wf7.so-net.ne.jp

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