天台小止観の呼吸法
天台宗の開祖、天台智顗(ちぎ)の弟子である浄弁(じょうべん)の記した 『天台小止観』に、次の言葉があります。
もしこれ(呼吸)を調えんと欲さば、まさに三法に依るべし。一には下に著(つ)けて心を安んぜよ。二には身体を寛放(かんぽう)せよ。三には気が毛孔にあまねく出入し、通洞(つうどう)して障礙(しようげ)することなしと思え。
わかりやすく書き直してみます。
一、心を身体の下部に沈める。
二、身体をリラックスする。
三、気が全身の毛穴からスムーズに出入りしているようにイメージする。
一、の「下に著けて」とは、身体の下部、すなわち臍下丹田に心を置くように、ということです。
二、の「寛放」とはリラックスするということです。ちぢこまっている身体を、のびのびとひろげて解放している感じが伝わってきます。身体をただ緩めるだけでなく、伸び広がる感覚がつたわってきます。大切だと思います。
三、は、全身呼吸のすすめです。肺と気管だけでなく、皮膚感覚も盛んにして、全身で呼吸をしているイメージを持つことです。荘子の言う「真人の息は踵を以てす」というものがこれです。
息が毛穴をスムーズに出入りして、どこにもひっかかることのないようにすることが、呼吸の大切なポイントです
もしこれ(呼吸)を調えんと欲さば、まさに三法に依るべし。一には下に著(つ)けて心を安んぜよ。二には身体を寛放(かんぽう)せよ。三には気が毛孔にあまねく出入し、通洞(つうどう)して障礙(しようげ)することなしと思え。
わかりやすく書き直してみます。
一、心を身体の下部に沈める。
二、身体をリラックスする。
三、気が全身の毛穴からスムーズに出入りしているようにイメージする。
一、の「下に著けて」とは、身体の下部、すなわち臍下丹田に心を置くように、ということです。
二、の「寛放」とはリラックスするということです。ちぢこまっている身体を、のびのびとひろげて解放している感じが伝わってきます。身体をただ緩めるだけでなく、伸び広がる感覚がつたわってきます。大切だと思います。
三、は、全身呼吸のすすめです。肺と気管だけでなく、皮膚感覚も盛んにして、全身で呼吸をしているイメージを持つことです。荘子の言う「真人の息は踵を以てす」というものがこれです。
息が毛穴をスムーズに出入りして、どこにもひっかかることのないようにすることが、呼吸の大切なポイントです
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